なぜ「とりあえずそのまま」が一番危険なのか、行政・実務的な視点からそのリスクを整理しました。ブログ記事の核となる「警告」の部分としてお使いください。
共有持分を放置してはいけない5つの理由
1. 権利が「ねずみ算」式に複雑化する(数次相続)
今、兄弟2人で共有しているとしても、もし兄弟のどちらかが亡くなれば、その子供(甥・姪)が相続人になります。
- リスク: 時間が経つほど共有者が増え、会ったこともない親戚と交渉しなければならなくなります。全員のハンコをもらう難易度は、年々跳ね上がります。
2. 固定資産税と維持費の「連帯債務」
役所から見れば、共有者全員が「全額」を支払う義務を負っています。
- リスク: もし疎遠な兄弟が支払いを拒否したり、連絡が取れなくなったりしても、代表者であるあなたに請求が来ます。自分が住んでいない家の税金や管理費を、一生払い続けることになりかねません。
3. 「空き家対策特別措置法」による罰則
放置された空き家が「特定空家」に指定されると、固定資産税の優遇(住宅用地特例)が解除され、税額が最大6倍になる可能性があります。
- リスク: 自治体からの改善勧告を無視し続けると、過料(罰金)や強制執行(解体)が行われ、その費用は共有者全員に請求されます。
4. 資産価値の「ゼロ化」と売却不能
家は人が住まないと急速に傷みます。
- リスク: いざ「売りたい」と思ったときには建物がボロボロで価値がつかず、解体更地にするにも共有者全員の同意が必要です。一人が反対(または無視)するだけで、一生売れない「負動産」が確定します。
5. 次の世代への「負の連鎖」
これが最も深刻です。あなたが解決を先送りにすると、その複雑な権利関係と納税義務は、そのままあなたの子供や孫に引き継がれます。
- リスク: 疎遠な親族とのトラブルを、何も知らない子供たちに押し付けることになってしまいます。
解決への第一歩:自分の「持分」を切り離す
「兄弟と話し合えないから進まない」と諦める必要はありません。
- 共有物分割請求: 裁判所を介して、物理的に分けるか、競売にかけて現金で分けるよう求める。
- 持分買取業者への売却: 自分の持ち分(権利)だけを専門業者に買い取ってもらう。
行政関係からのポイント 令和6年4月から**「相続登記の申請義務化」**が始まっています。放置していると過料の対象になるため、「とりあえず」という選択肢は法的に通用しなくなっています。
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