空家対策にも役立つ!終活で始めるエンディングノートの書き方

エンディングノートは、終活の一環として近年注目を集めています。自分に万が一のことがあった場合に備え、家族へ必要な情報や思いを伝える手段として有効です。法的効力はありませんが、資産情報や介護・葬儀に関する希望、感謝の気持ちなどを残しておくことで、空家や相続に関するトラブルの防止にもつながります。

本記事では、エンディングノートの役割や記載内容、書き方、遺言書との違いについて解説します。

終活の第一歩に最適なエンディングノートとは

自分の人生を見つめ直す終活ツール

エンディングノートとは、自分の死後に家族や関係者が困らないよう、必要な情報や希望を記しておくノートです。終活の一環として、60代以降の多くの人が活用を始めています。書かれている内容は法的な拘束力を持ちませんが、遺族にとっては貴重な手がかりになります。

終活というと身構えてしまう人もいますが、エンディングノートは「自分らしい生き方をするための準備」として気軽に取り組むことができます。自分の人生を振り返り、大切な人への感謝やこれからの希望を書き残すことで、心の整理にもつながります。

エンディングノートに書いておくべき内容

情報の整理が空家や相続トラブルの防止に

エンディングノートには書くべき項目に決まりはありませんが、以下のような内容を記録しておくと、家族が取るべき行動を明確にできます。

  • 個人情報:氏名、生年月日、住所、家族構成、親戚の連絡先など
  • 医療・介護に関する希望:延命治療の有無、介護施設への希望など
  • 葬儀・お墓についての意向:宗派、葬儀の形式、納骨場所の希望など
  • 資産情報:預貯金口座、不動産、株式、保険契約、年金の詳細
  • デジタル資産:メール、SNS、ネットバンクのアカウント情報
  • 自宅や空家に関する意志:空家の管理・処分方法、維持の希望者など

特に、空家となる可能性がある不動産に関しては、事前に処分方法や希望者を記載しておくことで、相続後の放置リスクを軽減できます。

書き方のコツと注意点

無理なく始めて継続することが大切

エンディングノートは特別な書式を必要としません。市販の専用ノートを使えば、書くべき内容が整理されていて便利ですが、普通のノートでも問題ありません。

記入を始める際には、以下のポイントを意識しましょう。

  • 一度にすべて書かない:書けるところから少しずつ記入し、負担を軽くする
  • 定期的に見直す:状況の変化に応じて、内容を更新する習慣をつける
  • 保管場所に配慮する:個人情報を多く含むため、安全な場所に保管し、信頼できる家族に伝えておく

気負わず、日常の記録として少しずつ書き進めることが長続きのコツです。

遺言書との違いと使い分け

法的効力の有無が大きな違い

エンディングノートは遺族の参考にはなりますが、法的効力はありません。たとえば「○○に不動産を相続させたい」と書いていても、法的には効力がないため、確実に希望を実現したい場合は遺言書の作成が必要です。

遺言書には主に2つの形式があります。

  • 自筆証書遺言:全文を自筆で書く形式。費用はかからないが、形式の不備で無効になることもある
  • 公正証書遺言:公証人が作成する正式な遺言書。費用はかかるが、法的効力が高く安全

特に不動産や空家など、財産価値のあるものについては、遺言書で明確にしておくことが望ましいです。エンディングノートは、遺言書でカバーしきれない想いや希望、日々の出来事を記録するための補助的な役割を担います。

空家の整理や相続対策にもつながる

終活の一環としてのエンディングノートの意義

高齢化が進む中で、空家問題は深刻化しています。所有者が亡くなった後、処分方法が決まっていないために放置され、固定資産税や近隣トラブルにつながることもあります。

こうした問題を防ぐためにも、エンディングノートに不動産の管理方針や処分の希望を書いておくことが大切です。また、空家に関する手続きを家族がスムーズに進められるよう、所有権や登記情報、関係書類の保管場所も記しておくと安心です。

エンディングノートは、単に思い出を記すだけでなく、現実的な空家や相続の対策としても有効なツールなのです。

まとめ:エンディングノートは心と財産をつなぐ終活ツール

エンディングノートは、終活を円滑に進めるための第一歩です。自分の意志を家族に伝え、空家や相続にまつわるトラブルを未然に防ぐ役割を果たします。法的効力はありませんが、心のこもった言葉や、具体的な情報を残すことで、家族への支えになります。

記入する際は、無理なく始めて、定期的に見直す習慣を持ちましょう。また、重要な個人情報を含むため、保管と共有の方法にも注意が必要です。遺言書と併用することで、心と財産の両面から終活をより充実させることができます。

家族に安心を残すためにも、エンディングノートを活用して、自分らしい終活を始めてみましょう。